ノロウィルス感染者数増大!

2025年03月12日

日々寒暖差がある春先、体調を崩しやすい季節がやってまいりました。
免疫力の低下は、さまざまな感染症を引き起こす原因 となります。

現在ノロウィルス感染者数が増加し、調理従事者を介した感染が多く報告されています。

ノロウィルスはアルコール消毒だけでは不十分であり、特に感染力が高いウィルスです。

保育園や学校、高齢者施設 など集団で食事をとる施設では集団感染のリスクが高まるため、より一層の注意が必要です。

本日はノロ
ウィルスの感染経路とその対策についてお伝えさせていただきます。

・ノロ
ウィルスの感染ルート
 

 ノロウィルスは基本的に空気感染しないとされていますが、嘔吐物に含まれるウィルスを

 吸い込んだ場合には空気感染の可能性もあるといわれています。

 主な感染経路の大半は経口感染で、特に以下のようなケースが多く報告されています。

 ①二枚貝(特に牡蠣)の生食
 ②ノロ
ウィルスに感染した調理従事者による食品提供

 最近、宮城県では生食用牡蠣による食中毒が発生し37人が被害を受け、そのうち複数人が

 ノロウィルスに感染したというニュースがありました。
 

 牡蠣の生食によるノロウィルス感染リスクは約20%とされているため、特に流行期には

 加熱調理を徹底することが重要であると考えられます。

・ノロウイルス対策は集団で意識を

 

 ノロウィルスは少量のウィルスでも感染しやすく、軽症のまま気づかず広げてしまうことも

 あります。そのため、手洗い・うがいの徹底はもちろんのこと、職場や施設全体での

 感染対策が重要です。

 例えば、保育園や学校、高齢者施設では調理従事者の衛生管理はもちろんのこと、生徒や

 入居者同士の食事スペースの見直しも有効であると考えられます。
 

 またオフィスではお菓子のシェアを控える、共用の食器やカトラリーの使用を避けるなど

 の対策を講じることで感染リスクを減らすことが重要だと考えられます。

・消毒は次亜塩素酸ナトリウムが有効

 

 ノロウィルスの消毒には、市販の漂白剤(ハイター等)等に含まれる「次亜塩素酸ナトリウ

 ム」 が有効とされています。

 しかし次亜塩素酸ナトリウムは刺激が強く、手荒れや消毒箇所の劣化を引き起こす可能性

 があります。特にドアノブなどは頻繁に触れるため、消毒による感染予防効果は期待でき

 ますが、金属部分の錆や変色には注意が必要です。
 (消毒に使用する際は塩素濃度約5%のもので250倍希釈が目安です。)

 また次亜塩素酸ナトリウムは、目に入ると失明する恐れがあります。

 使用する際は必ず手袋を着用のもと水で希釈して使用し、使用後は必ず水拭きと手洗いを

 徹底しましょう。

ノロウィルス感染者数増大!